自転車操業
03.05.18(日)
久しぶりの日記である.2年生前期の授業が一段落して少しだけほっとした.毎回の授業がまさに自転車操業状態.ペダルを回すのをやめたとたん倒れてしまいそう.自分の授業に自信が持てない,まったくの余裕がない.ほんとうにこれでいいのだろうか.でも学生達の反応に勇気づけられて何とかこなすことができた.昨日から2日間かけて学生ひとりひとりのレポートを丹念に見る.自分が感じていた以上に,伝えたこと以上に,学生は多くのことを感じとり,考えていてくれることをつぶさに感じ取ることができた.それが何よりもすばらしく感じる.
ふと気が付くと,開け放った窓から 気持ちよい風が流れ込んできた.久しぶりに歩いてみよう.ここ東海市は鉄の町と言われ,とてつもなく大きな製鉄工場がある.しかし一方で,公園の町と呼ばれ,市のあちらこちらに素敵な公園があり,市の中心部には大池公園がある.大きな池の周りを2キロ弱の遊歩道があり,若い人からお年寄りまで多くの人が散歩したり,ジョギングしたりしている.久しぶりのジョギングに息は切れ切れであったが,ひとしきり走った後,空を見上げると,深く茂った木々の葉の間から漏れる日の光が,流れる風がとても新鮮だった.携帯や時計も持たずひとり思うがままに歩いていると,普段は目にとまることもないことがらの中に,とても多くの発見がある.いつか,学生達を連れ出し,野外での授業もいいな,とふと思った.