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書籍「朽ちていった命」読了

「朽ちていった命」-被曝治療83日間の記録- (新潮文庫)
1999年9月30日に茨城県東海村核燃料加工施設JCO東海事業所で起きた臨界事故で被曝した大内久さんの被爆してから亡くなるまでの壮絶な83日間の闘いの記録である.医療スタッフの24時間にわたる献身的な治療やこころからの励ましに感動した.

医療を統括した前川医師(現在,東大名誉教授)のメッセージ「原子力防災の施策のなかで,人命軽視がはなはだしい.現場の人間として,いらだちを感じている.責任ある立場の方々の猛省を促したい」という言葉が印象に残る.
ただ,この同じ前川医師が3.11に起きた東電原発事故後に語ったメッセージ
「原子力発電を続けるしかあるまい」
この2つのメッセージの間の大きなギャップが理解できない.

大内さんの壮絶な死,大切な家族を亡くされたご家族の痛みを決して風化させてはいけないと強く感じた.
NHKスペシャル「被曝治療83日間の記録」

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