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今を輝きに
今が辛いなんて言わないよ
悲しくなるから
あの日が帰ればなんて思わない
虚しくなるから
枯れてしまった花瓶の花を
見つめていたら
知らぬまにしずくがあふれていたよ遇去や現在(いま)を
笑えるようになったのは
いつからだろう
前を向いてゆくよ
通り過ぎた風が
瞳の奥に消えるように昨日までのことは捨ててしまおう
迷いになるから
心痛めたことは忘れてしまうよ
重荷になるから
生まれたばかりの若葉を
窓越しに見ていたら
生きる意味が
少しだけわかった気がするよ思いのままに生きるのが
自分らしいと思うのはなぜだろう
また始めるよ
止まることのない時が
輝きにかわるように(絵は小島操さんによるもの)
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