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電子書籍版「光彩」を発刊するにあたって

 書籍版「光彩」を自費出版して早いもので2年を経過した。それと共に病も進行した。筋ジストロフィー症という進行性の病と暮らす者である限り進行していくのも当然のこと。今さら進行してどうしようなどと考えることでもないようだ。今はただどれ程納得した生き方をすることではないかと思う。  今こうして生命(いのち)があるのは、多くの方々の努力によってあるのは紛れもない事実である。そしてこの事実があって新たな出会いも体験も巡りあえている。それには何はさておき病あっての私なのである。 今後この新たな媒体を通じ、新しい出会いがあることを願いつつ電子書籍版「光彩 」のはじめにとする。(1995.7)