病院と在宅のへだたり
予想していたより早く退院し(入院後27日,手術後17日),すでに1週間ほどが経過する.
しかし,今後もしばらくの間はフィラデルフィアカラーの装着は欠かせない.
退院してきたという安心感からパソコンに向かいすぎたりすると,肩の疲れや右手の痛みが戻ってくる.まだまだ本調子にまでには時間がかかることを感じた.
ベッド上で休んだり就寝したりするとき,家に帰ってからいくつかの問題に直面した.
病院で使用していた頭の左右に積み上げる砂嚢が家にはない.これにたいしては看護助手さんから,ビニール袋に入った塩の袋を積み上げるアイデアをいただいた.実際には,妻の発案で口をしっかり封印できるビニール袋にお米を一杯に入れた袋(約1Kg)を左右,それぞれ2段重ねにして対応した.
病院と家のベッドの決定的な違いは,病院のベッドには左右のベッド柵があるものの家のベッドには柵が無いことである.
ベッドからの寝起きで頚椎に無理な力がかからないようにするためには,左右いずれかのベッド柵をしっかりと手でつかみながら起き上がる必要がある.家では柵がないためにこれができない.
これにたいしては,足をベッドから外へ出しながら少し反動をつけながら起き上がることでなんとかこなしているが,果たしてこの方法に問題があるのか無いのかがわからない.
まさにこれは在宅リハビリテーションからの支援が必要なテーマなのだろう.
病院と在宅における生活のへだたりを垣間見たような気がした.
以下の連続写真は,病院ベッド上の仰臥位姿勢からフィラデルフィアカラーを装着し,ベッド端座位姿勢をとるまでの流れ(参考文献:九段坂病院・整形外科病棟作成頚椎カラーマニュアル)
看護師さんからは,手術を受ける数日間前より,何度もマニュアルを見ながら練習をするように言われた.おかげで深夜の寝ぼけ眼でも失敗せずうまくできるようになった
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