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2007年2月 8日 (木)

認知面での支え

同室のTさんと看護師さんとのやりとり
「ごはん食べたか?」「いまは朝か?」
そんなやりとりが何度か見受けられた.その都度,看護師さんはやさしく「美味しく食べられていましたよ」,「まだ深夜ですよ.ゆっくり休んでください」と丁寧に対応していた.

私のベッドは窓側にあり,朝には太陽の日が差し込み,夕方には都心の夕暮れが窓から見ることができる.
それに対して,Tさんのベッドは病室でも廊下側にあって,窓からの明暗の情報はわかりにくいのであろう.
ケアの頻度が高い人の場合,どうしても廊下側のベッドに配置せざるを得ないのかも知れない.

1996年に訪れたスウェーデンで出会った認知面で障がいを持つ人に対する工夫が今でも新鮮によみがえる.
http://homepage2.nifty.com/htakuro/paper/Sweden/Sweden.html
一日中が白夜であったり,一日のほとんどが暗闇の季節には人は時間感覚を無くしてしまう.
そんな時に活躍するのが,タイムエイドである.今が何時なのかが通常の時計とは異なり,太陽の位置と同じように示されるものがある.さらに,起床,洗面,車いすへの移乗,食事,訓練など,次やるべき行動を絵の形で示すのである.
ストックホルムの在宅訪問先では,マグネットシート付きの絵カードをうまく活用していた.
これから行う行動カードは上の段に,終了した行動カードは下の段に並べる.
上から下に貼り替える時は,わざとパチンという音を出すようにしている.
これはしっかりと意識付けるための工夫である.
今後,高齢の方が増える病棟では,認知面を支えることの大切さがますます高まっていくことを実感した.

以下,タイムエイドの一例(五大エンボディHPより転載)

CozyxwatchuCozy 24ウォッチ





QhwQHW(Quarter Hour Watch)

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