使用機器の感想

ＭＫ１（９８）、ＭＫ１／Ｖ（ＤＯＳ／Ｖ）

　私は左手の親指一本だけ使い、マウス操作、キー入力を行っています。
寝たきりを余儀なくされた者、特に私のように一部の指しか動かすことのできない者にとってマウスの操作、キー入力は、難問題です。それを解決する入力方法として、スキャン式があります。しかしスキャン式の場合、使用者に合わすのではなく、あくまでもハード、ソフトに使用者が合わすしかありません。（ソフト対応のものは、使用者に合わせカスタマイズ可能なものが大半のようです。）
　ＭＫ１の場合、スキャン式入力ではなく、ステップスキャン式入力です。この方式はスキャン式はハード、ソフト側がスキャンしていくものであるのに比べ、ステップスキャン式は使用者がスイッチを押すことでスキャンするものです。個人的私見ですが、とても人間的なインターフェイスと言えます。しかしこれはあくまでも私の病である筋ジストロフィー、デュシェンヌ型患者には有益であるというのであって、全ての病や障害によって寝たきり状態にある人が、有益であるかどは定かでないことを考慮ください。
　本来せっかちな性格と、親指は力はないものの意志のままに動かせるということも相まって、現在の私にはとてもフィットしたマウス操作、キー入力機器と言えます。何よりもこの機器の最大のメリットである、使用者の意志のもと自由にマウスとキーボードを切り替えることができるということ。操作が使用者側に主導権がある。つまり使用者のタイミングや意志でできるということはありがたいです。

　使用に当たってはＤＯＳ／Ｖ機の場合、メーカー、機種によっては改良の必要がありますので、確認されることをお奨めします。


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